REPORT
2024.05.02
外壁塗装ノウハウ!壁の種類と劣化診断ポイント
(くらしのお役立ち情報Vol.22)
建物の外観デザインや意匠に大きな影響を与える住宅の外壁材。外壁は住まいの健康を守る重要な要素であり、その劣化を見逃すことはできません。
劣化が放置されると美観だけでなく、耐久性や安全性にも影響が及びます。
しかし、外壁材は種類が豊富でそれぞれに特徴がありメンテナンスのサイクルも異なります。
今回の記事では、戸建て住宅に多い外壁材「サイディング」と「モルタル」に焦点を当て劣化症状を見極めるポイントを説明します。
この記事を読み終える頃には、我が家の壁が何で出来ているのか、どんなメンテナスをすればよいのか理解できるはずです。
あなたの家の最適な外壁塗装工事にお役立てください。
(アステックペイント【公式 みんなの塗装チャンネル】「サイディング?モルタル?お住まいの外壁の種類はなに?」より一部引用)
https://www.youtube.com/watch?v=BjeSESkupQc
1. 戸建て住宅に多い外壁材
戸建て住宅に多い外壁材は「サイディング」と「モルタル」です。ここでは2つの壁の特徴を紹介します。
■ サイディング
❶ サイディングとは?
住宅の壁に張る板状の外壁材です。材料はセメント製や金属製のものが一般的。
予め工場で壁のサイズに合わせてカットされた板状の壁を現場で張り合わせて仕上げていきます。
そしてサイディングの種類は「窯業系」や「金属系」、「木質系」、「樹脂系」の4つに分類されます。
➋ 日本の住宅で一番よく使われている窯業系サイディングの特徴
窯業系サイディングは、日本の住宅に使用される外壁材のおよそ70%を占めます。その特徴を紹介します。
特徴① セメントに繊維状の物質を混ぜて高温・高圧で板状に形成した外壁材。たくさんのメーカーが製造しているため色や柄のデザインが豊富。
特徴② メンテナンスが比較的簡単。ただし、衝撃に弱く傷つきやすい。
特徴③ 材料のおおよそ80%がセメントのため水を吸いやすくボード自体に防水機能がない。そのため外壁を貼る前に塗料を吹き付けて防水機能を持たせている。
■ モルタル
❶ モルタルとは?
1960年代~80年代にかけて、外壁に使用された最も一般的な仕上げ材として広まりました。
モルタルとは、砂とセメント、水を練り混ぜて作った材料を現場で職人さんが施工します。その後、上から塗装をして仕上げていきます。
そして、モルタル外壁の仕上げ方には「リシン」や「スタッコ」、「吹付けタイル」、「ジョリパット」といった主に4種類の仕上げ方があります。
➋ モルタル外壁の特徴
特徴① 目地がない。
特徴② 断熱性や防音性に優れる。
特徴③ ひび割れや剥がれが生じやすい。
2. 劣化症状
窯業系サイディングやモルタルの劣化症状は以下の症状があります。これらの症状は使用している塗料の種類により早いものでは新築後、約10年から塗装表面が劣化し始めます。
なので、防水性を維持するためには10年に一度の目安に塗装を行う必要があります。
■ 窯業系サイディング
表面のひび割れ
サイディングにひびが入ると水分の侵入や経年劣化が進行しやすくなります。
チョーキング
触ると手に白い粉が付着する現象。塗膜劣化のサインで防水機能が低下している。
塗膜の膨れ・はがれ
外壁塗料の密着性が低下している状態。重度の劣化症状。
カビ・藻の発生
湿気や日光の影響で、外壁にカビや藻が繁殖すると、劣化の兆候となります。
ボードの反り
サイディングが剥がれると、風や水が内部に浸透しやすくなります。
■ モルタル
チョーキング
触ると手に白い粉が付着する現象。塗膜劣化のサインで防水機能が低下している
色褪せ
外壁の色合いが変わると、劣化や紫外線による影響が示唆されます。
塗膜の膨れ・はがれ
外壁塗料の密着性が低下している状態。重度の劣化症状
カビ・藻の発生
湿気や日光により、外壁に藻や苔が発生すると、表面が滑りやすくなり、劣化が進行している可能性があります
ひび割れ
モルタルにひびが入ると水分や塩分の侵入がはじまり劣化が進行します。
3. シーリング材は10年を目安に打ち替える
経年劣化によるサイディング外壁のシーリング材には注意が必要です。
シーリング材は、雨水の侵入を防止したり、地震などで建物が動いた時に動きをやわらげる役目を持っていますが、10年ほど経つとひび割れや肉やせが発生します。
外壁の劣化を放置すると、建物全体の耐久性や安全性に深刻な影響を及ぼします。
なので、シーリング材は10年を目安に打ち替えを検討しましょう
■ 劣化症状
シーリングのひび割れ
シーリングが固くなっている。シーリング自体、またはその上の塗膜がひび割れている
シーリングの肉やせ
経年劣化によってコーキング材の成分(可塑剤)※が溶け出し、細く痩せてしまっている
※可塑剤:柔軟性や弾性を与えるために添加される物質
■ シーリング材劣化による影響
シーリングが劣化すると建物内部が湿気で腐食します。シーリング材のひび割れや肉やせにより建物内部に雨水が侵入する可能性が高まるからです。最悪の場合は壁が壊れる。家が傾くなどの状況に繋がっていきます。
建物を保護するためには塗装工事に併せてシーリング材の打ち替えも検討する必要があります。
4. まとめ
サイディングやモルタル壁、シーリング材の劣化が進行すると、防水性が損なわれ、雨水や湿気が建物内部に侵入しやすくなります。
これにより、内部の構造物や断熱材が劣化し、カビや腐食が発生する可能性が高まります。また、建物の美観が損なわれるのはもちろん、劣化した外壁は強風や地震などの自然災害に対する耐性が低下し脅かされます。
壁やシーリング材の劣化症状を早期に見極め放置せずに、定期的な点検と手入れを心掛けましょう。
外壁の劣化が気になる方は、外壁診断士/外壁劣化診断士による外壁塗装を検討してみませんか。
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